群馬大学工学部の歌
関東八州
詞 土井晩翠
曲 弘田竜太郎
編曲 塚本靖彦
- 関東八州広きが中に
名ゆう桐生の栄の基
我等の学園 教えを布て
青春花やぐ子弟を育つ - 千里の遠きを一歩に起こし
希望の影追ひ日夜に励め
誉れの工芸功をあげて
日本の飾と富とは増さん
解説
工学部の歌「関東八州」 作詞:土井晩翠 作曲:弘田竜太郎 編曲:塚本靖彦
この曲は、学生歌集トップページに掲載の制定経過で大正9年11月に制定されました。作詞の土井林吉(晩翠)は、特に「荒城の月」で有名ですが、当時は第二高等学校の教授でした。作曲の弘田竜太郎は「叱られて」や「靴が鳴る」で著名ですが、当時は新進気鋭の東京音楽学校講師(現芸大昔楽学部)でした。
この曲は大正時代の日本のベストメンバーによって作られていることになります。
なお、戦後、三番が時代にそぐわなくなりカットされました。
この曲は、ちなみに大正8年の校歌「畏(おそれ)き大神」は、当時の東京音楽学校教授・大須賀績の作詞、同じく同校教授・萩原英一の作曲で、同3月14日の第1回卒業式に陸軍軍楽隊によって演奏されました。いささか神がかった歌詞で、いくら大正時代でも1年でお蔵になったようでした。
平成7年に塚本氏(現本学名誉教授)により、合唱や伴奏の部分を編曲、オーケストラ版も作られました。
- 塚本靖彦(昭36.4 赴任. 芸大作曲科卒. 昭56から教授. 作曲・編曲担当. 平12.4から群馬大学名誉教授)
(解説:教育学部音楽講座 midiデータ作成:学生部学生課)