教育における生成AIの利活用に関するガイドライン【学生向け】
群馬大学大学教育・学生支援機構大学教育センター
第2版
(2026年9月28日)
1.はじめに
生成AI(プロンプト入力(質問、作業指示等)に応えて文章や画像等を生成するAI)は、技術進歩が急速であり社会に変革をもたらす影響について多くの議論がなされています。
生成AIは、効率的な学びに役立つ反面、入力するデータの内容や生成物の利用方法によっては法令に違反したり、他者の権利を侵害したりする可能性があります。
このガイドラインをよく読んで、生成AIを上手に利用してください。
まだ、発展途上の技術であることから、今後も日々変化していきます。その動向を注視し、知識を常にアップデートしましょう。
2.生成AIを利用する時に気をつけること
生成AIの利活用に関しては、以下のことに注意する必要があります。
(1)個人情報
個人情報や守秘義務のある情報を入力しないこと。生成AIには学習機能(入力したデータを記録し他者の生成結果に利用する機能)があるため、大切な情報が流出する場合があります。
例)氏名・学籍番号・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報、患者の病歴、研究で得られたデータ、共同研究内容、授業の教材
(2)情報漏洩
情報漏えい対策としてオプトアウト(生成AIに、チャット内容を記録し学習に利用させないようにすること)の設定を推奨します。
(3)著作権
生成AIの出力は、既存の著作物と類似する場合があり、そのまま利用すると盗用と判断される可能性があります。利用にあたっては、内容の確認(ファクトチェック)および適切な引用・出典明示を行ってください。
(4)ファクトチェック
生成したものが正しいとは限りませんので「ファクトチェック」(自分で内容が正しいかを検証すること)をする必要があることに注意をしてください。生成AIで作成したものを論文やレポート、課題の回答にそのまま利用することは自身の学びにならず、盗用になる場合もあります。
(5)利用方法の明示
生成AI利用後、その結果を示したい場合など「生成AIの出力をそのまま引用する」場合は、利用した「ツール名、日付、プロンプト(入力内容)等の情報」を示します。検索ツールとして使用した場合は、生成AIが利用した元の情報を確かめ、その文献を示しましょう*。
(6)倫理・バイアス
生成AIは偏り(バイアス)を含む可能性があります。特にRAG(検索拡張生成)では、インターネット上で多数を占める情報が優先的に反映される傾向があるため、情報の偏りに注意してください。
差別や偏見を助長するような利用は避け、社会的・倫理的に適切な使用を心がけてください。
上記のほか、当然ながら違法行為や差別・偏見を助長するなど、社会通念上不適切な目的で生成AIを利用すべきではありません。
3.生成AIの利活用が想定される例
・ブレインストーミング:生成AIを対話の相手として思考を深める。
・論点の洗い出し:まず、自らグループワークや資料の調査の文章を生成AIを利用して要約(箇条書きにまとめる)する。次にその「要約」をもとに生成AIを利用して「論点の整理」をする。その「論点の整理」の結果を元に、ディスカッションを行ったり、思考を深めたりする。
・情報収集:複数のWebサイトや情報をまとめて調べる検索ツールとして使う。
・プログラミング支援:プログラム作成を支援するために活用する(例:コード例の生成、デバッグ支援、設計の補助など)
4.授業における生成AIの利活用
生成AIを使う授業はシラバスに記載があります。生成AIの利用方法を学びたい場合の参考にしてください。授業で利用する場合は、授業ごとに定められたルールに従ってください。場合により不正行為(「本学の規則に違反し、又は学生としての本分に反する行為をした者は、学長が懲戒する」(群馬大学学則第56条))として処分されることもありますので、注意してください。
今後、生成AIの特徴を理解した上で利用していくことが想定されます。一方、生成AIは技術やその取り巻く状況が日々変わっています。そのためにこのガイドラインも継続的に見直す予定です。
* 生成AIの引用方法の一例を示します。記載方法について指示がある場合はそれに従って書いてください。
<本文中で>
生成AIで「大学での学びとは」と問いかけたところ、以下の回答があった。『「大学での学び」とは、単に知識を覚えることではなく、自ら考え、問い、深めていく力を身につけることだと一般に考えられています。主なポイントを整理しますね。』と回答があり以下の項目が説明された[1]。その項目は「専門知識を体系的に学ぶ」、「自ら課題を見つけ考える力を養う」などであった。・・・
参考文献
記載例1:「プロンプト」、生成AIの名称とバージョン、生成AIの作成もと、回答が生成された年月日、URL
[1]「大学での学びとは」というプロンプト、ChatGPT、GPT-5.2無料版、OpenAI、 2026年1月21日、https://chatgpt.com/
記載例2:生成AIの作成もと、生成AIの名称とバージョン、URL
[1]OpenAI、ChatGPT、GPT-5.2無料版、https://chatgpt.com/