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2024年度 学位記授与式告辞

 

卒業生および修了生の皆さん、おめでとうございます。

群馬大学教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。
また、巣立って行く学生の皆さんを支え、励まし続けてくださったご家族や関係者の皆様には、さぞかしお喜びのことと存じます。
私たち教職員にとっても、令和六年度の学位記授与式を迎えることができたことは、この上ない喜びであります。

皆さんにとって、群馬大学に入学してから今日までの日々は、学業、部活、社会活動など、この期間でなければできない経験を重ねてきたことと思います。
皆さんはコロナ禍のために、入学式への参加が限定された令和3年に入学されました。その後も対面式授業やクラブ活動の制限など、思い描えがいた大学生活にならない事もあったと思います。                                               それらを乗り越え、今日、学位記授与式を迎えられたということは、皆さんが、様々な困難を克服できる力を身につけた証あかしです。

これから皆さんは、群馬大学で培ってきた知識と能力をもって、社会、あるいは大学院へと、それぞれの夢の実現に向けて、一歩踏み出すことになります。
大学の外に広がる世界は、既に各分野で活躍されている先輩方のように希望に満ちあふれる世界が広がっている一方、多くの課題も抱えています。                                                          日本では、少子高齢化、地方の衰退、異常気象による豪雨・豪雪などの自然災害、高度成長期以降に整備したインフラの急速な老朽化、国際競争力の低下など。
世界では、新型コロナウイルスをはじめとする感染症、地球温暖化、資源の枯渇、食糧問題、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ・ガザ地区における人道危機など、たいへん深刻な状況です。

地球全体で取り組むべき課題については、国連サミットが、「SDGs」と呼ばれる十七の課題を解決するための目標を掲げています。                                                                          私たち一人一人も、これらの解決に取り組んで行かなければなりません。また、未来を担う子供たちをはじめ、何の罪も無い人々が、傷付くことが無いような世界を築いて行かなければなりません。                                            日本では、昨年日本被団協へのノーベル平和賞受賞が報道されましたが、このような流れで世界の平和を求める気運が高まっていくことを願っております。

本日、学位記や修了証書を手にした皆さんは、このような、世界で貢献できる力を身につけました。これからは社会の一員として、自らの能力を活かしてください。
皆さんが大きな志を持って、それぞれの分野で新しい時代を切り拓いていかれることを強く望みます。

教育学部、共同教育学部を卒業した皆さん。また、大学院教育学研究科を修了した皆さん。そして、特別支援教育・特別専攻科を修了した皆さん。
皆さんは、大学における授業や学校現場での教育実習を通じて、教員になるための基礎と技能を身につけました。
これから皆さんは、教員として、「日本の未来を創る子供たちを導く」という大きな責任を担っていきます。
今の教育現場は、多様化する子供達への対応や学びの充実など、様々な課題を抱えています。現代社会における様々な課題に関心を持ち、探究心をもって、他者を尊重し、共に支え合いながら日々鍛錬を積み重ね、子供達の教育に力を尽くしてください。

社会情報学部を卒業した皆さん。大学院社会情報学研究科を修了した皆さん。そして令和三年度に新たに設置された情報学部の今回初めての卒業生となる皆さん。今の世の中は、情報がかつてないほど大きな価値を持つようになりました。
皆さんがこれまで大学で培った、現代情報社会の諸問題の根幹と先端的な情報科学の特性を理解し、データサイエンスなど様々な知識を用いて高度情報化社会における課題を分析し解決する能力は、情報産業などの様々な企業、行政等、あらゆる分野で求められ期待されています。皆さんは臆することなく、様々な課題に正面から向き合い、より良い社会に導いてください。

医学部医学科を卒業した皆さん。大学院医学系研究科を修了した皆さん。
皆さんにとって、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは、医療の課題や限界を目の前に突きつけられたのではないでしょうか。しかし皆さんは、医学知識に裏打ちされた臨床と研究の能力を習得し、強い意志を持って志を遂げられました。
これからは人類を病気から守るため、医師として、研究者として、教育者あるいは医療行政担当者として、科学的知識、高い倫理、技能をもって立ち向かってください。
また、生涯自己研鑽し続け、病気に苦しんでいる方々に、安全・安心で質の高い医療を提供するとともに、医学や医療の進歩に貢献していってください。

医学部保健学科を卒業した皆さん。大学院保健学研究科を修了した皆さん。
皆さんも新型コロナウイルス感染症によるパンデミックで、医療に携わる職の重要性を改めて認識したことと思います。
皆さんは、看護師、保健師、助産師、臨床検査技師 理学療法士、作業療法士として保健医療の中核を担うための基礎を学び、医療現場で様々な研修を積重ね、各医療分野に必要な知識と技能を習得しました。
皆さんは、医師と共に医療を行う重要な一員として、それぞれの専門性を発揮してください。 そして、人間の尊厳を重んじる心を持ち患者に寄り添い、支える存在として、医療や保健の現場で活躍してください。
医学部を卒業した皆さん。医学系研究科・保健学研究科を修了した皆さん。医療の現場では、多職種連携が医療の質を高め、患者安全を確保するために非常に大切です。医療の現場に臨む際には、このことを常に心掛けてください。

理工学部を卒業した皆さん。大学院理工学府を修了した皆さん。
皆さんは、理工学に関する知識・技術・研究基礎能力を更に高めその応用について学んできました。科学技術は進歩し続け、製造業も常に技術の開発に迫られます。
また、地球規模の課題を技術で解決し、持続可能な社会の実現に貢献することも期待されています。皆さんは自然との共生を基盤とした豊かな人間性と広い視野及び社会的倫理観を持ち、社会から信頼され、この期待に応えて、「ものづくり」をはじめとする様々な分野でリーダーとなって活躍してください。

さて、皆さんは在学中に多くの仲間に出会い、友情を育み、先輩や後輩、教職員とも大切な絆を深めてきました。大学生活で築かれた絆は一生の宝です。今後も大切にし続けてください。
皆さんは今日をもって大学を離れますが、今後も同窓会や大学とつながり続けてください。世界中に広がる同窓会のネットワークが、皆さんのこれからの活躍をきっと支えてくれるはずです。
また、この群馬という恵まれた風土で過ごした学生時代を忘れることなく、たとえ群馬の地を離れることになっても、群馬とつながり続けてください。もちろん、群馬で活躍する皆さんには、群馬の魅力を発信していただきたいと思います。

卒業後の生活は必ずしも順風満帆とは限りません。悩み苦しむこともあると思います。その時のために、本学の卒業生の星野富弘さんの詩画の一つの「ハハコグサ」の詩をご紹介いたします。
「ちいさいから 踏まれるのさ
弱いから 折れないのさ
たおれても
その時 もし
ひまだったら
しばらく空をながめ また起きあがるのさ」

結びに、本日学位記や修了証書を手にした皆さんの、 明るい未来と夢の実現を 祈念いたしまして、私からの お祝いの言葉と致します。                                                               

                                                                                                 令和七年三月二十五日
                                                                                                 群馬大学長 石崎泰樹

 

 

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