「サイエンスデイ群馬 2025 -量子力学の世界-」を開催しました
群馬大学は、若い世代に最先端科学の研究への興味関心を高めてもらうため、OIST(沖縄科学技術大学院大学)と共同で、2025年10月28日(火)に「サイエンスデイ群馬 2025 -量子力学の世界-」を、群馬大学荒牧キャンパスで開催しました。この日は群馬県民の日でもあり、県内の高校生を主な対象として、50名以上の参加がありました。
開会にあたり、石崎泰樹学長から、本イベントが群馬大学とOISTによる「初の共同事業であり、記念すべきイベント」であること、そして「高校生の時から様々なことに興味を持ち、学ぶ機会があることはとても大切である」とのメッセージが伝えられました。また、「尾身様のお父様である尾身幸次先生が2001年にOISTの設置を提唱し、その発展に深く貢献されたことから、群馬とOISTに特別なご縁がある」 との紹介があり、続いて、尾身朝子元総務副大臣から挨拶をいただきました。
まず、群馬大学理工学府の教員による量子力学の研究紹介の後、OISTの根本香絵量子技術センター長から、OISTの概要説明と、本イベントのテーマである「量子とは何か」についての解説があり、今年が量子力学の発見から100年にあたる記念すべき年であることが紹介されました。
セッション1の「基礎講座」では、OISTの日本、台湾、インド、アメリカ出身の若手研究員4名が登壇し、研究生活や自身の研究内容について英語等で講義を行いました。参加者からは、研究テーマに興味をもったきっかけ、高校時代に物理が得意だったか、留学の意義など、具体的なキャリアに関する多くの質問が寄せられ、研究員たちは丁寧に回答していました。さらに、OISTスタッフによる量子アルゴリズムの解説に続き、 QST(量子科学技術研究開発機構)大島武量子機能創製研究センター長から、量子センシングの仕組についての解説が行われました。
その後、セッション2として「ミニ展示会」及び「研究者進路セミナー」が開催され、量子計算や量子センシングのデモンストレーション、研究者や群馬大学学生との進路相談会が実施されました。参加者は実際にデモンストレーションを体験したり、研究者や学生から熱心に話を聞いたりするなど、最先端の科学に触れる貴重な機会となりました。
参加者からは、「講演や体験を通じて量子力学への理解が深まった」、「英語での講演が新鮮で刺激になった」、「様々な経験を聞けて、直接話もできて楽しかった」などの感想が寄せられました。
- 基礎講座の会場
- 石崎学長挨拶
- 量子センシングのデモンストレーション
- 量子計算の体験
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