ハラスメント及び性暴力等の防止に向けた取組

[投稿日] 2023/12/21 THU [CATEGORY] 新着情報

ハラスメント及び性暴力等の防止のための学長メッセージ

ハラスメントは、個人の心身とその尊厳を傷つけ、人権を侵害し、かつ、修学環境・就労環境を害することにつながり、断じて許される行為ではありません。

群馬大学では、「群馬大学教職員ハラスメント及び性暴力等の防止等に関する規則（以下、ハラスメント防止規則）」において、「いかなるハラスメントも行ってはならない。」旨を規定しています。

このたび、２０２３年６月に公布された「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律」において、強制わいせつ罪等の要件の変更（『強制わいせつ罪』から『不同意わいせつ罪』や、『性的姿態の撮影行為及びその画像等の提供行為に係る罪』の新設等）により、性犯罪・性暴力対策の強化がなされたことを受け、本学のハラスメント防止規則においても、これらの悪質性の高い行為を「性暴力等」として定義をいたしました。

本学では従来から被害を受けている若しくは被害を受けていると疑われる方の相談先として、教職員による相談員、学生相談窓口、健康支援総合センター、ハラスメント問題対応相談窓口（メール連絡先）を設けるとともに、行為者との関係性の悪化・報復等の不安から、相談を躊躇するケースもあることから、学外の専門カウンセラーが対応する「群馬大学ハラスメント・ホットライン（電話、Webによる相談が可能）」を設置するなど、より相談しやすい体制を構築しています。

なお、相談窓口等に寄せられた事案の内容が犯罪と定義されるような重大な事案については、警察等と連携を図り厳正な対応に努めることとしています。

これまでも、修学環境・就労環境を害した行為者に対しては、懲戒処分等（悪質な場合には懲戒解雇）を行い、被害者のプライバシーに配慮しつつ原則として処分の内容等を公表しておりましたが、今回の法改正を受けて、行為者に対してより一層、厳正に対処いたします。

さらに、教職員の採用時には、履歴書等において懲戒処分歴を確認の上、適切な採用判断を行うことにより、過去にセクシュアルハラスメントを含む性暴力等による処分歴がある者による再発の防止に努めています。万一、虚偽の申告があった場合には採用取消や懲戒解雇等の処分を課す場合があることも採用時の申請書類に明記しました。

本学は、今後もハラスメントの防止研修の実施など、教職員の啓発のための取組を継続的に行うとともに、学生・保護者の皆様及び教職員が安心して修学・就労を継続できる環境の維持に努めて参ります。

２０２３年１２月２１日
群馬大学長　石　崎　泰　樹