本学大学院生が、完全密閉型植物工場を手掛ける株式会社プランテックスを訪問しました。
2026年5月30日(土)に、群馬大学の学生及び教職員が、株式会社プランテックス先端植物研究所(神奈川県川崎市)を訪れ、施設見学及び意見交換を行いました。
参加したのは、群馬大学大学院食健康科学研究科修士課程の学生や大学院保健学研究科博士後期課程のNext-GIP選抜学生など7名と、教職員3名です。
プランテックスの開発する「完全密閉型」植物工場は、「省スペース・省資源」により、場所や天候に左右されない安定した食料生産を実現しており、今後の食料不安を解決する技術として期待されています。
当日は、プランテックスの山田 眞次郎 会長が完全密閉型栽培装置の説明と、ビジネスモデルについて講演し、その後、研究所内の栽培装置と関連施設を見学しました。また、見学後は参加学生と意見交換を行いました。
群馬大学では、次世代の食を担う高度人材の育成を図るため、令和9年度の大学院食健康科学研究科博士課程の設置を構想しています。また、専門性を深めることに加え、分野横断、融合により広い視野を持ち、アカデミアのみならず、産業界をはじめとする多様な分野で活躍できる博士人材の育成を目指しています。
今回の施設見学及び意見交換を通じて、学生たちは、科学知識や技術を異分野へ展開する発想力や、科学を技術に昇華させ、社会課題の解決につなげるプロセスを学びました。
〈施設見学を行う学生〉
〈山田会長と意見交換する学生〉
〈植物先端研究所にて研究所で栽培された野菜を手に集合写真〉
■大西教授(食健康科学研究科副研究科長)のコメント
生命の根幹である食を起点に、ヒト・環境・社会の健全性を総合的に捉える『食健康科学』は、地球規模で課題が複雑化する現代社会において、ますます重要性を増す学問領域の一つです。大学院食健康科学研究科は、医科学・保健学・食品科学・食品生産工学・環境科学など、広範な知識を横断的に修得し、食を通じて健全な社会の形成を先導する人材の育成を目指して、昨年度、産声を上げました。
私たちが目指すのは、産業界や地域社会の皆様と連携し、現場のリアルな課題に科学的視点から向き合い、その解決へ導くリーダーの育成です。今回、最先端技術で食の未来を切り拓く株式会社プランテックス様のご協力により、博士課程設置を見据えた実践教育の機会を得られたことは、本研究科にとって極めて意義深いものです。これを契機として、食健康科学の領域を牽引しうる高度人材育成に、一層取り組んでまいります。
■弓仲教授(大学教育・学生支援機構 博士人財支援室長)のコメント
従来の博士課程は、特定の学問領域を深く掘り下げる『専門性の深化』が至上命題とされてきました。しかし、現代社会の課題は複雑化しており、高度な研究成果を実社会のニーズに結びつけ、価値に変えていく力が博士人材にも強く求められています。
今回、最先端の植物工場技術を有する株式会社プランテックス様を訪問したことは、単なる施設見学にとどまりません。現場が抱える技術的・経営的な課題と、学生たちが持つ学問的知見を直接結びつけることで、「研究をいかにして社会実装へと昇華させるか」というダイナミズムを体感する機会となりました。
専門性に加え、『社会への実装力』を兼ね備えた、次世代の食を切り拓くリーダーが群馬大学から輩出されることを強く期待しています。


