【理工学府】知能機械創製部門・鈴木孝明教授らの小型発電デバイスの製作技術が、オンラインビデオジャーナルJoVE: Journal of Visualized Experimentsに掲載

 JSTさきがけ事業に採択された「柔軟な3次元微細構造を用いたポリマー振動発電」研究において、鈴木孝明教授を代表とする研究グループが、人間の動きに含まれる低周波数の運動エネルギーから電気エネルギーに効率良く変換する、ボダン電池サイズの小型環境発電デバイス※1を開発し、その製造技術に関する内容が、オンラインビデオジャーナルJournal of Visualized Experiments (JoVE)※2に掲載[Link1]されました。
 

 MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術※3と呼ばれる微小物を加工する方法を利用して、発電デバイス内に特殊なマイクロメートル(100万分の1メートル)サイズの構造を組み込むことで、低周波数振動から効率良く発電できます。
 

 今回、この成果がJSTによって認められ、追加支援により本内容がOpen access(どなたでも無料で閲覧可能な状態)化されました。是非一度ご覧下さい。
 

 また、作製した環境発電デバイスの性能評価については、学術誌Science and Technology of Advanced Materialsに掲載されており、Open access化されていますので、こちらも[Link2]合わせてご覧下さい。
 

 なお、本発電デバイスに関する研究は、JSTさきがけ事業から、JST-CREST事業へとステップアップし、東京大学・年吉洋教授、静岡大学・橋口原教授らと連携し、今年度から4年間、「MEMS振動発電を用いたパーペチュアル・エレクトロニクス」研究が継続されます。

 

※1 環境発電
 環境発電は、身の回りのあらゆるものからセンサで情報を取得し、インターネット経由で情報通信するIoT(Internet of Things)社会の実現に向けて、期待されている技術の一つです。身の回りに存在する未使用の微小なエネルギーを電力に変換して使用することで、無線化されたセンサの電源としての利用が期待されています。

※2 オンラインビデオジャーナルJournal of Visualized Experiments (JoVE)
 一般的な論文は、文章形式で記載されていますが、実験方法や製作方法については、文章では伝わりにくい場合があります。JoVEは、2006年に創刊されたウェブ基盤の査読付き学術誌であり、インターネット上の動画と付録資料により、その詳細が公開されるユニークな学術誌です。

※3 MEMS(Micro Electro Mechanical Systems、微小電気機械システム)
 パソコンのCPUやメモリなどに代表されるICチップを製作する方法である半導体製造技術を用いて、IC電子回路はもちろん、微小な機械の部品も同時に作製することで、機械と電気が高度に融合した高機能なシステムの総称です。