【プレスリリース】AI社会のルールづくりへ 群馬大学教授、国際特集号を主導
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群馬大学大学院理工学府(群馬県桐生市)の藤井雄作教授は、人工知能(AI)を社会で安全に運用するための国際研究を開始しました。国際学術誌 AI(Impact Factor 5.0) の特集号のゲストエディターに就任し、AI社会のルールづくりに関する研究論文を世界の研究者から募集します。
AIや将来の人工汎用知能(AGI)の社会的影響が国際的に議論される中、AI統治の枠組みづくりが重要な課題となっています。特集号では、AIの判断や情報提示が社会に与える影響を管理する 「AI統治(AI Governance)」 をテーマとしています。AIの出力履歴を検証可能な形で記録する仕組み VRAIO(Verifiable Record of AI Output) などを中心に、プライバシー保護や監査可能性を備えた AI社会のインフラ のあり方を議論しています。VRAIOは藤井教授が提案したAI統治のための技術的枠組みです。
論文の投稿締め切りは 2027年3月。世界の研究者を結集し、AIを安全に社会で活用するための国際研究ネットワークの形成を目指します。


AI誌特集号:
“Governing Trustworthy AI Outputs in a Sensor-Dense Society:
Privacy, Auditability and Responsible Deployment”
https://www.mdpi.com/journal/ai/special_issues/74CM45UW2P
群馬大学大学院理工学府(群馬県桐生市)の藤井雄作教授は、人工知能(A I)を社会の中で安全かつ信頼できる形で運用するための国際研究を主導します。国 際学術誌「AI」(Impact Factor 5.0)の特集号のゲストエディターに就任し、AI 社会のルールづくりに関する研究論文を世界の研究者から募集します。
近年、AIや将来の人工汎用知能(AGI)が社会に与える影響について国際的な 議論が活発化しています。AIは医療、交通、都市管理など多くの分野で活用が進む 一方、誤作動や悪用による社会的混乱の可能性、さらには民主主義社会の意思決 定に影響を及ぼすリスクも指摘されています。しかし、これまでの対策は個別技術の安 全対策や限定的な規制が中心で、社会全体を対象とした統合的な仕組みは十分に 整備されていません。
今回の特集号では、AIの性能向上ではなく、AIが社会インフラとして広く利用される 時代に必要となる「AI統治(AI Governance)」を主題としています。AIの判断や 情報提示が社会に与える影響をどのように管理し、透明性や責任を確保するかについ て、世界の研究者が議論する場となります。論文の投稿締め切りは2027年3月です。 藤井教授は、AI の判断や出力の履歴を検証可能な形で記録する技術「VRAI O (Verifiable Record of AI Output)」を提案しています。AIの行動を社会的 に監査可能にする基盤技術で、AIの透明性や説明責任を確保する仕組みとして研 究が進められています。
この技術を応用した研究も進んでいます。シンガポールの南洋理工大学(NTU)の 研究者らとの共同研究では、都市空間に設置されたAIカメラをネットワーク化する「Fu lly Monitored Publ i c Space(FMPS)」構想にVRAIOを適用し、プライバシー を保護しながら安全性を高める都市モデルを提案しています。行方不明者の早期発 見や路上犯罪の抑止など、これまで両立が難しいとされてきた「安全」と「プライバシー」 の同時実現を目指します。
また、スマートフォンのセンサーを活用し、重大犯罪や緊急事態を自動検知するネット ワークの研究や、自動運転AIの社会実装に向けたプライバシー保護基盤の研究も進 めています。さらに、AGI時代における民主主義の持続可能性について歴史的視点 から考察した研究も発表しています。
藤井教授は「AIやAGIは将来的に人類社会のあり方そのものに影響する可能性があ る。個別の技術対策や規制だけでは不十分で、社会全体のインフラとしてAI統治を 設計する必要がある」と話します。今回の特集号については「世界中の研究者を結集 し、AIを安全に社会で活用するための仕組みづくりを本格的に議論する出発点にし たい」としています。
本件に関するお問い合わせ先
(★を@に変えてください)
群馬大学 大学院理工学府 教授 藤井雄作 E-MAIL:fujii★gunma-u.ac.jp
庶務係広報担当 TEL:0277-30-1895 E-MAIL:rikou-pr★ml.gunma-u.ac.jp