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卒業生インタビュー卒業生インタビュー

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理工学部の先輩に聞く

土木の現場で地域住民の生活を支えたい

下形 采未さん 下形 采未さん

下形 采未さんShimogata Kotomi

北野建設株式会社土木工事部
群馬大学理工学部環境創生理工学科、社会基盤・防災コース2018年度卒業
(長野県上田染谷丘高等学校出身)

「釜石の奇跡」が学科を選んだきっかけ

東日本大震災で多くの小中学生が独自の判断で津波から逃げることができたエリアがあります。「釜石の奇跡」と呼ばれる避難行動は、群馬大学教授の片田敏孝先生(現・東京大学情報学環特任教授・群馬大学名誉教授)が長年にわたって指導した結果でした。それをテレビで見て「災害時の正しい判断や行動に繋がる実践的な防災教育について、工学的な目線から学んでみたい」と思い、社会基盤・防災コースを選びました。環境創生理工学科は理系の中でも女性の比率が高いというのも魅力的でした。

災害社会工学研究室では、災害時の避難行動や自主防災活動、防災教育に関する実践的研究を通じて多くのことを学び、研究活動の一つとして小中学校の防災教育に実際に参加するなど、とても充実した研究室生活を送ることができました。

思い出がたくさん 仲間と過ごした時間に大満足

社会基盤・防災コースのクラスは40人ほどで、その小ささも良かったと思っています。私が所属した災害社会工学研究では同期の仲間6人がそれぞれの研究に打ち込み、テーマは各自で違いましたが、情報を共有することで自分も一緒に学ぶことができました。卒業後も集まったりして今でも仲が良いです。

4年間所属した剣道部では、夏は暑く冬は寒い中での厳しい環境のなかでの練習で、今の仕事に役立つ体力を身につけられました。当時の剣道部の仲間との絆は、今でも続く強いものです。

基礎知識を身につけて、民間企業で自分の力を発揮する

下形 采未さん

私は民間企業で自分の学んできたことを活かしたいと考え、土木工事現場の施工管理業務を選びました。とても責任のある仕事で、とくに土木は天候や季節に左右されるため大変な時期もありますが、その分やりがいも大きいです。当社の土木工事部では初めての女性技術者となりますが、今後現場で働く女性は増えていくと思うので、女性の働きやすい環境づくりに貢献していきたいです。

土木は橋、道路、水道、トンネル、ダム、堤防などの構造物といった私たちの生活に欠かせない基盤となるものを作ります。災害復旧も土木の仕事です。「将来自分が携わった構造物が社会の基盤となり、地域住民の生活を支えているのを実際に見てみたい」、そのスタート地点が群馬大学での学びです。災害対応の専門知識をはじめ、測量、コンクリート工学、構造力学など、建設の基礎知識をしっかりと身につけることができたと思っています。学ぶ環境の整った群馬大学で、学生の皆さんには思う存分に力を蓄えて欲しいです。

※この画面の情報は、全て取材した時点のものになります。