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卒業生インタビュー卒業生インタビュー

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共同教育学部の先輩に聞く

大学が自分の個性や
考えを尊重して育ててくれた

大塚 裕貴さん 大塚 裕貴さん

大塚 裕貴さんOtsuka Yuki

群馬大学共同教育学部附属小学校勤務
教育学部 美術専攻 2012年度卒業
教育学研究科 修士課程美術教育専修 2014年度修了
(高崎市立高崎経済大学附属高等学校出身)

創作に明け暮れた学生時代

高校は美術系の芸術コースに在籍していて、もともとは映画監督になりたいという夢を持っていました。入学時には教員になろうとは考えていなくて、「大学にいけば作品制作に力を注げるのではないか」という動機での入学でした。

在学中には、油絵、アクリル画、立体造形などの制作に熱中しました。4 年間で40ほどの作品を仕上げ、小さなギャラリーで仲間と合同展を4回ほど開き、さらに大学院時代には、個展開催まで実現することができました。当時の絵画研究室の先生には非常に熱心な指導を受けて「作品をみたり、つくったりすることへの姿勢」などを学び、表現に説得力が加わった気がします。

3 年次に教育実習を経験すると、自分が子どもと関わるのが好きだと実感し、修士に進学して「子どもの感性や人間性を伸ばす教育に美術がとても役に立つのではないか」と気づいて教員になることを決心しました。進路を決めるのに時間がかかりましたが、群馬大学にはそんな自分をも許容する雰囲気があって、そこで学べたことは幸いだったと思っています。

大学OB・OG が集まって美術教育 の向上に挑む!

教育現場に立つようになって、「今の美術教育をもっとよくしていきたい」と考えるようになりました。創作を通じて「子どもたちの自己肯定感」や「自己決定し ていく意志」を育むより良い方法があるのではないか、「彼らの目が輝くような授業があるのではないか」と考え、群馬大学の美術専攻の卒業生が集まり「群馬美術教育研究所」を立ち上げました。2016年から7 名ほどで、図画工作科・美術科の授業で困っている現場の先生方をアシストする方法を研究しています。月例会では、題材開発、実践報告、勉強会など、毎年1月には、美術教育をテーマにした展覧会開催、そして学校外での造形ワークショップも企画しています。

仲間と問題意識を共有したり、業務外の活動で力を合わせたり、このようなグループが生まれる土壌があるのが群馬大学の底力、教員育成の地域基幹大学の面目躍如ではないでしょうか。この活動が認められ、2019年には『読売教育賞美術教育部門優秀賞』を授与されました。今後、さらにこの活動を広げていきたいです。

大塚 裕貴さん

教員を選択するまでに時間が掛かりましたが、今では、自分の創造性を教育に活かせる美術教師という職業にとても可能性を感じています。自分の個性や考えを許容して教員に育ててくれた大学に感謝したいです。

無駄にみえることにも価値はあるものです。みなさんには、いろいろなことにチャレンジする学生生活を送ってもらいたいです。

※この画面の情報は、全て取材した時点のものになります。