卒業生インタビュー

INTERVIEW
Kurihara Masaru
栗原 優
Profile
1963年群馬大学工学部応用化学科卒業
1963年東洋レーヨン株式会社入社
1970年工学博士(東京大学)授与
1991年高分子研究所長兼地球環境研究室長
2011年国際脱塩協会より生涯業績賞授与
College Life

大学生活

トップの成績で卒業して、東レで今の自分を築き上げた

中学、高校時代は陸上をやっており、群馬県で優勝した経験もありました。高校に入学した後は東京大学受験と、インターハイ出場との二足のわらじを履いた結果、体調を崩してしまい、最終的には、群馬大学に進学しました。もう一度浪人して東大に入り直そうかと何度も考えましたが、群馬大学で勉学に励み、トップの成績で卒業して、東レで今の自分を築き上げました。

Profession

仕事

世界トップをめざした最先端の研究を推進する、
「メガトンウォーターシステム」の実証・実用化に取組み、
地球規模の水問題の解決に取り組んでいます。

さまざまな国家レベルのプロジェクトを行っていますが、主に逆浸透膜による海水淡水化の研究を行っています。
その海水淡水化について、蒸発法の装置は、大量のエネルギーを消費して、環境破壊の原因ともなり、現在、蒸発法の装置は逆浸透法の装置に切り替えています。このように、技術で勝てなければ業界からその技術は消えてしまうのです。
技術立国日本が今後、世界との競争に競り勝つために、粘り強く研究を続けていくしかありません。また、技術を高めることだけでなく、適切な価格も設定しなければ、その技術は広く普及しません。
技術力とコスト、この両方をどちらも備えたものが、世界に求められています。
内閣府の総合科学技術会議が創設した「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」に採択された国家プロジェクト(メガトンウォーターシステム)のプロジェクトリーダーとして、日本のイニシアティブで世界の水問題の課題解決を行うため、国内・海外のさまざまな組織と連携して、研究開発に取り組みました。
今の日本の技術が世界に通用するか?という挑戦を、中東、サウジアラビアにおいて、このメガトンウォーターシステムという形で取り組みました。東レで開発した膜を使った海水淡水化プラントは、20か所で建設中及び稼働中です。

Message

群大生へのメッセージ

上へ上へと努力を重ねて、挑戦していけば、世界と戦える。

私は群馬大学をトップで卒業しましたが、いざ東レの鎌倉基礎研究所に所属すると、ハーバード大学やコロンビア大学といった各地から秀才が集まっており、厳しさを感じました。しかし、一流の環境に身を入れることで、私は、努力を重ねて、自分を鍛えてきました。
皆さんも、一流の環境に自分から身を入れて、努力を重ねて欲しい。上には上がいますが、努力を積み上げていけば、自分が鍛えられ、いつか、世界の一流と戦える、引けを取らない自分になれると思います。

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