卒業生インタビュー

INTERVIEW
Fukuda Tetsuo
福田 哲雄
Profile
2001年3月 群馬大学工学部応用化学科卒業
2001年4月 航空自衛隊に入隊
2017年 ブルーインパルスに配属
2018年 ブルーインパルス第12代隊長を拝命
2020年 航空幕僚監部広報室
2023年 航空開発実験集団司令部(現職)
College Life

大学生活

仲間との思いで詰まった荒牧キャンパスのテニスコートが思い出の場所

群馬大学では旧工学部応用化学科に在籍しており、研究室では澤井教授の下で有機化学の合成について学んでいました。1~3年生の間は部活動に取り組んでおり、テニス部に所属して、厳しくも充実した日々を送ってました。アルバイトと部活が中心の学生生活でした。4年生で研究室に配属されて、実験の日々でしたが、うまくいかず、徹夜でやり直したこともありました。英語の論文を読んだり、大変な毎日でしたが、実験がうまくいったり、予想どおりの結果を導き出せたときの喜びは大きいものがありました。化学の楽しさを知ることができた1年でした。

Profession

仕事

パイロットになることを決心した最後の決め手は、
10年後、空を見上げた時に、思う自分の気持ち

就職活動時、自衛隊自体について何も知りませんでしたし、ブルーインパルスなんて存在自体知りませんでした。人のためになりたいという気持ちはありましたので、警察官が第一志望でした。化学の楽しさもあったので、化学系の一般企業も候補として考えていました。航空自衛隊を受験するきっかけは、たまたま参加した合同企業説明会で自衛隊の方からパイロットを勧められたことでした。まさか自分が空を飛べるなんて考えたこともなく、軽い気持ちで受験したのがよかったのか、まさかの合格。すでに、一般企業からの内定をもらっていたので、どちらに進むか、人生で一番悩んだと思います。

パイロットになることを決心した決め手は、10年後の自分を考えてみることでした。10年後、一般企業に勤めている自分がふと空を見上げ、そこに戦闘機を見つけたとき、「アレに乗ってたかもしれないんだよ」と周りの人にこぼしている自分が見えました。それは、挑戦せずにただ後悔している負け犬であると感じました。だったら、パイロットになれなかったとしても挑戦しよう。挑戦してダメならあきらめもつくだろう、という心の整理から航空自衛隊への入隊を決心しました。

公務員として働いていく上で重要なことは、根拠を大事にするということです。いま行っている仕事は何を根拠にしているのか、どのような法律、規則に基づいているのかをしっかり理解しておくことが大切です。そうすることで人に説明する際、自信を持てるようになります。悪しき慣習や前任者がこうやっていたからという理由では、必ず失敗があります。

もう一つは、コミュニケーションを大切にすることです。往々にして、組織は大きくなると縦割りという弊害が生じます。相互理解がないと、うまくいく仕事もうまくいきません。相互理解を促進するためには、コミュニケーションを密にする必要があります。メールやチャットでもコミュニケーションはできますが、緊要なときは、対面でしっかりと話し合うことが重要です。

Message

群大生へのメッセージ

さまざまなことに興味を持ち、アンテナを高く張ること

群馬という自然豊かで歴史ある地で、勉強、アルバイト、サークル等、自分の興味のあることややりたいことに打ち込み、群大生ならではの感性を育んでください。今、世界は劇的に変化しています。このような時代の中、これから社会に飛び出してゆく皆さんには、変化に対応できる柔軟性、問題を解決できる突破力が必要になると思います。これらは、一朝一夕に身につくものではありません。日頃から、様々なことに興味を持ち、アンテナを幅広く張って、常に問題意識を持ち続けてください。いつか、皆さんの役に立つことがくると思います。今後のご活躍を期待しています。

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