卒業生インタビュー

INTERVIEW
Komatsubara Takeo
小松原 健夫
Profile
1968年 群馬大学工学部応用化学科卒業
1968年 三洋電機に入社。コンプレッサ材料と信頼性の研究に従事
1990年 パデュー大学のコンプレッサ会議でFRMベーンを発表
2003年 冷凍サイクルの信頼性の研究で東京工業大学から学位取得
2006年 三洋電機退職後,中小企業基盤整備機構・新連携事業に10年間従事
2023年 群馬大学工業会で15年間の副理事長を経て理事長に就任
College Life

大学生活

試行錯誤して実験に実験を重ねる。それが分析する力となる。

私は松田研究室で、応用鉱物の研究に取り組んでいました。
炭酸カルシウムの水和物について、塩化カルシウムと炭酸ソーダを条件を変えて反応させ、生成される水和物の研究をしていました。毎日の実験では失敗もあり、又、生成物の分析については新しい方法を学ぶ必要もあり、試行錯誤しながら実験を繰り返すことで、「実験のスキル」を身に付けることができました。自分で問いを立て、実験で検証し、分析する力を身に付けることができたと思います。

Profession

仕事

プロジェクトリーダーとして開発した
CO2冷媒用の2段圧縮ロータリーコンプレッサは、
事業再編後も、パナソニックで使用

三洋電機では、冷蔵庫やエアコンに使用されるコンプレッサの材料の開発と冷凍サイクルの信頼性の研究に携わり、工程の見直し、摺動材料、潤滑油の開発等を行いました。(軽量・高強度のSiCウイスカー入りAlベーンはパデュー大学でのコンプレッサ会議で発表しました。)
オゾン層破壊や温室効果ガスの問題による冷媒変更で、全社プロジェクトリーダーとして対応しました。その時に開発したCO2冷媒用の2段圧縮ロータリーコンプレッサが今もパナソニックで使われています。

Message

群大生へのメッセージ

学生の時は、まずは与えられた課題を着実にこなすこと。
勉強や仕事以外の時間として趣味を持つこと。

何よりも学生生活は貴重です。授業の課題でも、実験でも、まずは与えられた課題を着実にこなし、それに加えて、自分を成長させる勉強を一生懸命すると、毎日が充実した時間になると思います。

私は、趣味が陸上競技で、今は、テニスをしています。陸上競技をしている時は、「自分の記録を伸ばす」という熱意が次の記録につながり、また、素晴らしい記録を持つ人や憧れの人に近づきたいという気持ちが、常に自分を上へ上へと、突き動かしてくれました。テニスをしている時は、「さあ~、どう戦略的にポイントを取ってやろうかな」と、思考(PDCA)を常にめぐらせています。勉強や仕事以外の、こういう趣味の時間を持つことは、自分への余裕や、バランス感覚と戦略的思考を与えてくれますね。

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