平成23年度地域貢献事業
工学研究科,教育学部 縄文式土器の親子文化財科学教室

平成23年度地域貢献事業

担当者 : 工学研究科(機械システム工学専攻) 松原雅昭 教授,
     教育学部(技術教育講座) 三田純義 教授

事業概要

 工学部のある東毛地区には多くの縄文式遺跡が分布している。これに鑑み、東毛地区の小学校では、岩宿博物館及び桐生市教育委員会文化財保護課の積極的活動と相俟って、総合学習で縄文式土器作りが頻繁に取り上げられている。他方、本事業実施担当者は実験考古学と機械工学が融合した縄文式土器材料の材料科学研究を行っている。「縄文式土器の文化財科学教室」では、現在本学で行っている小中学生でも馴染みやすいと考えられる縄文式土器に関する文化財科学の最先端研究を本教室に応募した桐生市立桜木小学校6年生計3名とその保護者に体験してもらった。実施目標として、参加した生徒と保護者の家族ぐるみで科学分野に対する興味を育てることを掲げた。文化財科学教室の開催に当たっては、縄文土器作りで小中学生に対する指導経験が豊富な岩宿博物館の協力を得た。

実施事業等

 平成23年12月3日より5日間の日程で桐生市立桜木小学校6年生計3名を対象に「縄文式土器の親子文化財科学教室」行った。以下に具体的な実施内容を記す。

 第1日目(12月3日(土)午前9時30分~):材料試験片及び縄文土器製作のための素地土作成(於:岩宿博物館)。第2日目(12月17日(土)午前9時30分~):材料試験片及び縄文土器作り(於:岩宿博物館)。第3日目(12月23日(金)午前9時30分~):材料試験片と縄文土器の野焼き(於:岩宿博物館)。第4日目(1月7日(土)午前9時30分~):縄文土器材料試験片に対する強度・靱性評価試験の実施、試験データ整理及びデータ整理結果の検討(於:群馬大学工学部)。第5日目(1月8日(日)午前9時30分~):成果発表用資料作成、発表リハーサル及び研究成果報告会(於:群馬大学工学部)。

期待される成果

 当初の「縄文式土器の親子文化財科学教室」の計画では、桐生市及びみどり市それぞれから5組程度の親子の参加者を見込んでいた。参加者は桐生市内の小学6年生3名のみとなり、保護者の参加はなかった。

 日程的には、事故やけがをする人もなく概ね順調に事業を終えることができた。

 実施目標として掲げた「参加した生徒及びその保護者の科学分野に対する興味を育てること」は、参加生徒及び関係者に対するアンケート結果からほぼ達成できたものと考えている。

 東毛地区の人々にとって縄文式土器は興味を持てる題材であると思われるため、来年度以降も関係各位の協力を得て、「縄文式土器の文化財科学教室」の実施を続ける予定である。なお、来年度は参加対象者を高校生とした地域貢献事業を企画したいと考えている。

縄文式土器の親子文化財科学教室の様子