平成23年度地域貢献事業
工学研究科 e 自警ネットワークによる地域安全

平成23年度地域貢献事業

担当者 :  工学研究科(電気電子工学専攻) 藤井雄作 教授

事業概要

 近年急速に発展した情報技術を利他主義的に利用し、新たな防犯ネットワークを形成するというe自警ネットワークのコンセプトを普及させ、重大な事件・事故が発生した際に、目撃証言が得られないということがあり得ない社会の実現を目指す。そのために、安価な家庭用防犯カメラとプライバシー保護機能付きの防犯カメラの2種類のカメラを開発し、警察や町会、大小商業施設と協同して運用試験を行い、防犯カメラ導入のモデルケースとする。

実施事業等

  • 2重暗号化カメラを用いた社会実験
     桐生警察署、(株)ヤオコーと協力して、マーケットシティ桐生に5台のプライバシー保護機能付き防犯カメラ(e自警カメラ)を設置し、運用試験を開始した。
  • センサーライト一体型防犯カメラを用いた社会実験
     桐生市本町5丁目町会、桐生市本町6丁目商店街振興組合、桐生中央商店街振興組合、桐生市末広町商店街振興組合と協力して、合計20台のセンサーライト一体型防犯カメラを設置し、運用試験を開始した。
  • e自警カメラの開発・改良、及び全国への普及活動
     2011年12月10日に桐生市本町5丁目ジョイタウンホールにて「防犯セミナーin桐生2012」を開催し、e自警ネットワークのコンセプトの宣伝とセンサーライト一体型防犯カメラを用いた社会実験の説明を行った。防犯セミナーでは、桐生警察署の生活安全課長を招待し、「桐生市における警察活動の現状について」講演をいただいた。

 各防犯カメラの社会実験において、群馬県の防犯カメラ設置のガイドラインに準拠したそれぞれの運用ガイドラインを作成し、プライバシーに配慮した防犯カメラの運用方法を模索した。社会実験に参加の団体から、「落書き等のいたずらが発生しなくなった」との報告を受けた。

期待される成果

 e自警ネットワークの核心は、単に安価な防犯カメラシステムではなく、「自分のためではなく、地域のため!」に、「自分の家の敷地内ではなく、自分の家の前を見守る!」というコンセプトにある。本事業により、防犯カメラ普及の促進による安全性の向上という実質的な効果が期待される。また、本事業で協力関係を結ぶ各自治体、警察組織、団体・企業と協働で事業を実施することにより、地域社会での安全・安心な街づくりに対する関心が高まり、今後、協力関係がより緊密になることが期待できる。

e自警ネットワークによる地域安全