平成23年度地域貢献事業
保健学研究科 住民主導型介護予防事業「鬼石モデル」に対する多角的効果検証事業

平成23年度地域貢献事業

担当者 : 保健学研究科(保健学研究・教育センター地域保健推進室) 浅川康吉 准教授,山口晴保 教授,佐藤由美 教授

事業概要

 「鬼石モデル」は藤岡市鬼石町で開始された住民主導型介護予防事業である。住民が自主グループ活動として介護予防に取り組み、個人の健康づくりだけでなく住民の支え合い機能の強化や町づくり・地域活性化にも効果がある事業として全国的に注目されている。

 平成13年に始まったこの事業は、群馬県と藤岡市と群馬大学の密接な連携のもとで発展してきた。

 平成23年度は「鬼石モデル」の開始10年の節目にあたる。

 本事業では住民の体力維持や転倒予防などの健康づくりの効果、事業参加によって生きがいや社会的交流の充実など生活の質に関する効果、及び医療費抑制に対する効果を検証した。

 検証結果は10周年記念行事(講演会)として市民はもとより全県に発信した。その内容はNHKニュースなどでもとりあげられ大きな反響を呼んだ。なお、本事業の成果物として冊子『住民主導型介護予防事業「鬼石モデル」10年の歩み』を制作した。

実施事業等

  1. 記念事業実施
     平成23年11月16日藤岡市みかぼみらい館にて「筋力トレーニング10周年記念講演会」を実施した。 こうした多角的な分析作業の成果は、当日のNHKニュースや翌日の上毛新聞などで取り上げられ社会的に大きな反響を得た。 参加者は藤岡市の筋力トレーニング参加者のほか、県内各地の保健師や行政関係者など多方面にわたり全体でおよそ600名であった。
  2. 多角的効果検証
    上記1の講演会に向けて以下の4点を検証した。
    (1)事業経緯の資料化
    (2)継続者の身体機能維持効果
    (3)参加者の生活の質への効果
    (4)医療費抑制効果
  3. 成果物の制作
     冊子『住民主導型介護予防事業「鬼石モデル」10年の歩み』をまとめた。

期待される成果

  1. 「大学の知の力」による支援
     地域保健事業の効果分析は、参加者側の視点から運営側(自治体)の視点まで多角的に分析作業を進める必要があった。藤岡市職員だけではこの作業は困難だったが、本事業により保健学研究科教員の支援を得て、そのニーズを満たすことができた。
  2. 研究成果の地域への開放
     本学中期目標で謳われている教育研究成果を地域に開放することについて、本事業では10周年記念事業により市民、専門職、行政関係者に直接、事業成果を知らせることができた。また、NHKニュースや上毛新聞などで取り上げられ多方面に「鬼石モデル」を広報する機会を得た。
  3. 成果物の制作
     群大発のエビデンスに基づく地域貢献事業となるべく、冊子『住民主導型介護予防事業「鬼石モデル」10年の歩み』に事業の歴史、参加者の声、資料の検索機能などをまとめた。
住民主導型介護予防事業「鬼石モデル」10年の歩み