2010年度地域貢献事業
工学研究科、教育学部 縄文式土器の親子文化財科学教室

2010年度地域貢献事業

担当者 : 工学研究科(機械システム工学専攻) 松原雅昭 教授,
     教育学部(技術教育講座) 三田純義 教授

事業概要

工学部のある東毛地区には多くの縄文式遺跡が分布している。これに鑑み、みどり市の小学校では、岩宿博物館の積極的活動と相俟って、総合学習で縄文式土器作りが頻繁に取り上げられている。他方、本事業実施担当者は実験考古学と機械工学が融合した縄文式土器材料の材料科学研究を行っている。「縄文式土器の親子文化財科学教室」では、現在本学で行っている小学生でも馴染みやすいと考えられる縄文式土器に関する文化財科学の最先端研究を東毛地区の小学生とその保護者に体験してもらい、参加生徒と保護者の家族ぐるみで科学分野に対する興味を育てることを実施目標に掲げる。

実施事業等

平成23年2月19日より5日間の日程で、みどり市立笠懸小学校および笠懸東小学校の生徒計3名とその保護者を対象に「縄文式土器の親子文化財科学教室」行った。開催に当たっては、縄文式土器作りで小中学生に対する指導経験が豊富な岩宿博物館の協力を得た。以下に具体的な実施内容を記す。

第1日目(2月19日(土)午前9時30分~):縄文式土器材料用素地土作成(於:岩宿博物館)。第2日目(2月26日(土)午前9時30分~):材料試験片および土器作り(於:岩宿博物館)。第3日目(3月6日(日)午前9時30分~):材料試験片に対する強度・靱性評価試験の実施(於:岩宿博物館)。第4日目(3月20日(日)午前9時30分~):土器の野焼き、材料試験データの整理および結果の検討(於:岩宿博物館および群馬大学工学部)。第5日目(3月26日(土)午前9時30分~):成果発表用資料作成、発表リハーサルおよび研究成果報告会(於:群馬大学工学部)。

期待される成果

当初の「縄文式土器の親子文化財科学教室」の計画では、桐生市およびみどり市それぞれから5組程度の参加者を見込んでいた。最終的にみどり市内の小学5、6年生3名とその保護者となった。

日程的には、事故やけがをする人もなく概ね順調に事業を終えることができた。実施目標として掲げた「参加した生徒およびその保護者の科学分野に対する興味を育てること」は、参加生徒および関係者に対するアンケート結果から、ほぼ達成できたものと考えている。

東毛地区の小学生にとって縄文式土器は興味を持てる題材であると思われるため、来年度以降も関係各位の協力を得て、「縄文式土器の親子文化財科学教室」の実施を続ける予定である。

縄文式土器の親子文化財科学教室