2010年度地域貢献事業
工学研究科 近隣地域社会と大学人の共生~(4)笑顔、そして群馬大ブランドの発信~

2010年度地域貢献事業

担当者 : 工学研究科(機械システム工学専攻) 舩津賢人 准教授,高草木文雄 技術補佐員,天谷賢児 教授

事業概要

近隣地域社会と大学人の間には、目に見えない敷居が存在している。そこで、本プロジェクトはその敷居(乖離)をできる限り取り除くことを目標とし、三年度前から関連事業を進めている。今年度は、一昨年度・昨年度の副題である「群馬大ブランドの発信」を発展させる。継続的に近隣の小学生を対象としたペットボトルロケット打ち上げ教室を実施する。さらに今年度は、近隣地域社会(主に桐生キャンパス周辺の生協を含む飲食店)の情報収集を行い、そして、その情報を大学人(教職員・学生)に展開し、相互に活用してもらう短期間の社会実験を行い、笑顔とともに地域に根ざした活動を行っている「群馬大」というブランドを発信していく。

具体的には、ペットボトルロケット打ち上げ教室(製作から打ち上げまで)やそれに関連した環境教育を実施し、学生そして教職員のもつ「群馬大イズム」を発信することで、「大学の敷居の高さ」をできるだけ払拭してもらい、群馬大学が地域に根ざしたシンクタンクとしての機能をもつことを理解してもらう。また、こども達とのふれあいの中で、本学の大学生・大学院生・教職員が近隣地域社会との共生を意識することに加え、「どきどきわくわく」の原点を思い出すこともそのねらいの一つである。

今年度は物理的な制約があり、近隣地域社会の情報収集を行い、その情報を大学人(教職員・学生)に展開・相互に活用してもらう短期間の社会実験を行うことはできなかったが、来年度以降に実施したいと考えている。

実施事業等

平成22年度はペットボトルロケット打ち上げ教室をぐんまこどもの国児童会館[〒373-0054 群馬県太田市長手町480番地](平成22年8月21日(土)10:00~12:00、14:00~16:00に実施、(46名;3年生21名、4年生15名、5年生9名、6年生1名))において開催した。本教室は、ぐんまこどもの国と工学クラブの共催である。

本教室は、ペットボトルに関連する環境教育(ペットボトルのリサイクルなどについてクイズ形式で説明)やペットボトルロケットの打ち上げ原理について説明し、ペットボトルロケットの製作(45分;500ml型のペットボトルを利用し、台紙から羽根を作成し、そして組み立てることで、各自一機ずつ製作)から打ち上げ(45分;ある目標に向かって所定の水量と空気圧で打ち上げる)までを行った。その際、機械システム工学科/専攻の学生16名と卒業生数名に事業補助を依頼した。また、ペットボトルは数年前から、近隣地域の桐生市清掃センターから提供してもらい、羽根の台紙の選定などについても数年前から、工学部研究推進支援センターのプリントショップに協力してもらった。

参加したこども達からは、「ペットボトルロケットを作ってとばしてみたら、おもったより遠くにとんだので、うれしかったです。また、やれるといいなと思っています。」などの感想もあり、興味を持ってくれた。大学生・大学院生の感想には「ロケットを打ち上げた瞬間、児童の目がキラキラ輝いていた。反応が良かった。」などがあった。

また、今年度は平成22年10月31日(日)に開催された本学教育学部附属小学校のオープンスクール「ペットボトルロケットを飛ばそう!」の技術的なサポートを行った。

期待される成果

近隣地域社会と大学人の間の見えない敷居をできる限り取り除くことを目標とし、積極的に「群馬大ブランド」を発信する目的で、ペットボトルロケット打ち上げ教室などを開催した。今回の教室では、大学生・大学院生の協力を得て、環境教育も含めた。

期待される成果としては次の点が挙げられる。(1)こども達が科学に興味を持ってくれた。(2)大学教職員や大学生などの大学人が、こども達と一緒に作業に取り組むことで、「どきどきわくわく」感を思い出すことができた。これにより、今後の教育研究活動において知的好奇心を持って取り組むことの重要性を改めて知る良いきっかけとなった。(3)近隣地域社会に大学人が、積極的に参加することによって、「群馬大学」が地域に根ざした大学であることをアピールする良い機会となり、このような活動の重要性を認識することができた。(4)国立大学法人群馬大学の知名度は高く、群馬大学が「存在する意義や意味」を改めて考えさせられる良い機会であった。

また、近隣地域社会の情報収集・大学人(教職員・学生)への展開・相互活用という短期間の社会実験を行い、笑顔とともに地域に根ざした活動を行っている「群馬大」というブランドを発信していく予定であったが、時間的な制約もあり、実施できなかった。これについては来年度以降に実施したいと考えている。

近隣地域社会と大学人の共生