2010年度地域貢献事業
医学部附属病院,医学部 リハビリテーションスタッフにおける気道内分泌物吸引操作の普及と技術向上

2010年度地域貢献事業

担当者 : 医学部附属病院(リハビリテーション部) 長谷川信 理学療法士,白倉賢二 教授,
     医学部(保健学科) 土橋邦生 教授

事業概要

平成22年4月より、リハビリテーション関連職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士)に吸引操作が認められた。今までは、治療中での吸引操作は看護師に依頼するために、患者にとって即座に吸引ができないこと、看護師にとって業務が中断されることなどの相互に不利益が存在した。吸引操作が可能となったが、臨床で活躍しているリハスタッフは吸引操作の講義および実習はカリキュラムになかったために、実施に当たっては「必要な教育・研修を受けた者が、安全に実施できるよう留意していく」となっている。多くの臨床現場で活躍しているリハスタッフは、教育はもちろん経験もなく、業務上で実施するには困難な状況である。

本学医学部附属病院は、県内唯一の臨床・教育機関であり、大学病院にて群馬県内で活躍するリハスタッフに吸引操作の学習・実習の機会を提供することにより、現場での医療の質を高めることに繋がる。群馬県域でリハを受ける患者等に対して安全かつ効果的な吸引操作は、手技を行なうスタッフのみならず患者にとっても有益であると考えられる。

本事業の目的は、この講習会に参加していただき、実際の臨床の場で質の高い医療が提供されるとともに、講習会を受講した方が各施設で実践し、かつ指導者として活躍する医療スタッフを支援することである。

実施事業等

リハビリテーションスタッフにおける気道内分泌物吸引操作の普及と技術向上

開催日 平成23年3月12日(土)→東日本大震災の影響で延期【平成24年3月頃開催予定】
開催時間 午前の部 10:00~12:00(9:40受付開始)
午後の部 13:30~15:30(13:10受付開始)
場所 群馬大学医学部附属病院スキルラボセンター
講習内容 1.吸引に必要な基礎知識(講義)
  吸引操作に必要な解剖学
  清潔操作手技手順
  吸引手技手順 
2.開放式・閉鎖式吸引手技の実際(実習)
  吸引モデルを使用し、実際に吸引操作を実施(講師・看護師指導のもと)
募集人数 午前・午後 各50名
参加費 無料
対象 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士の資格を有しており、実際に吸引操作が業務の中で必要な方。 受講後、各施設で他スタッフへ伝達講習できる方。
リハビリテーションスタッフの吸引操作手技の必要性
リハビリテーションスタッフにおける気道内分泌物吸引操作の普及と技術向上

期待される成果

この事業で吸引操作について基礎から学ぶことにより、臨床の場で必要に応じて吸引操作を行うことができるようになる。吸引操作は、侵襲的な手技であり、経験や模倣のみでの実施はリスクを伴う。しかし、臨床の場で教育を受ける機会は限られており、吸引操作に関する基礎知識の整理から実習する事業は、リハスタッフによる安全かつ効果的な吸引操作の習得に繋がる。これにより円滑なチーム医療の向上と医師の負担軽減が図れるものと思われる。

これからも、地域で活躍できるリハスタッフ及び指導者の養成が必要であり継続する必要があると考える。