2010年度地域貢献事業
医学部附属病院 自閉症スペクトラム支援者(教育・医療/福祉)に対する専門講習会および地域に向けた啓発活動

2010年度地域貢献事業

担当者 : 医学部附属病院(小児科) 荒川浩一 教授,岡田恭典 講師

事業概要

自閉症の人たちが地域で豊かに生活するために必要なことは、教育、医療、福祉、行政といった多職種間の自閉症に対する正しい共通理解と、支援者どうしの切れ目のない人と人との有機的なネットワークである。

今回のプロジェクトである自閉症支援者に対する専門講習会は、多職種にわたる支援者一人一人の、自閉症という障害の正しい理解と支援の実践に寄与した。また多職種が集まることで、専門を超えた学びと繋がりが可能となり、インターディシプリナリーチームの実現に貢献した。

また県内各地域で一般市民向け公開講座を実施することにより、教育、医療、福祉、行政それぞれの立場での、自閉症を取り巻く、現状と問題点を明らかにすることで、地域住民への啓蒙に貢献した。

実施事業等

自閉症支援者の育成、専門性の向上を図るための専門講習会は、高崎市のニューサンピアを会場に全12回にわたり実施された。いずれも現在日本各地でコンサルテーション等で活動している長野県NPO法人SUN理事長の藤村出氏をアドバイザーとして迎えた。

参加者は、社会福祉法人かんな会かんなの里職員、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園職員、県内養護学校教諭、県内保育士、病院メディカルソーシャルワーカー、群馬県発達障害者支援センター職員、小児科医、精神科医、など多職種にわたり15名が参加した。

主な講習会のテーマは、自閉症の特性、自閉症のアセスメント、構造化とは、課題分析、コミュニケーション、ICFとは、ICFを使った支援、CARSなど。

また全5回にわたり一般市民向け公開講座を実施した。

期待される成果

本事業により、自閉症支援者の人材育成、地域ネットワークづくりと地域住民への啓発を組み合わせ、自閉症やその他の発達障害をもつ人が地域社会で受け入れられるための土壌作りに貢献する。

少人数での講習会であることで、専門領域を超えての議論が可能になった。今後こうして得た、自閉症に対する正しい理解ならびに支援を周囲に発信していくことで、支援の輪が徐々にではあるが、確実に広がって行くことが期待される。

自閉症スペクトラム支援者(教育・医療/福祉)に対する専門講習会および地域に向けた啓発活動