平成19年度地域貢献事業
工学研究科 近隣地域社会と大学人の共生~群馬大ブランドの醸成を目指して~

平成19年度地域貢献事業

担当者: 工学研究科(機械システム工学専攻)
舩津賢人 助教、高草木文雄 技術専門職員、天谷賢児 准教授、松原雅昭 教授

事業概要

近隣地域社会と大学人の間には、目に見えない敷居が存在している。そこで、本事業はその敷居(乖離)をできる限り取り除くことを目標とし、その「先駆けプロジェクト」を本年度に立ち上げた。  本年度はまず、今まで近隣の小学生を対象に行ってきたペットボトルロケット打ち上げ教室を出前授業化し、近隣地域社会と大学人との乖離を埋め、ひいては長い目で見た、地域貢献活動の重要性を確認した。  具体的には、小学校の通常の授業時間を利用して、ペットボトルロケット打ち上げ教室(製作から打ち上げまで)を実施し、そのふれあいの中で、子どもたちに、科学に興味を持ってもらうことはもとより、大学教職員や大学生・大学院生を含めた大学人が「どきどきわくわく」の原点を思い出すことよって、近隣地域社会において「群馬大学」が地域に根ざしたシンクタンクとしての機能を持つことを、近隣地域社会と大学人、双方ができる限り理解するように事業を実施した。

実施事業等

ペットボトルロケット制作の様子

ペットボトルロケット制作の様子
(みどり市立大間々南小学校)

ペットボトルロケット打ち上げの様子

ペットボトルロケット打ち上げの様子
(桐生市立北小学校)

ペットボトルロケット打ち上げ事業は、工学部のテクノドリームツアーや日本機械学会群馬ブロックのメカメカフェアなどで、以前から行っている。また、製作を含めた事業は平成17年度から群馬県生涯学習センターの夏休みサイエンスウィークなどで開催してきた。  平成19年度は、ペットボトルロケット打ち上げ教室を、みどり市立大間々南小学校(平成20年3月6日実施、4年生46名(午後)、5年生34名(午前))と桐生市立北小学校(平成20年3月7日実施、4年生51名(午前))において開催した。  本事業は、各小学校と群馬大学工学部工学クラブの共催である。この教室は、今回初めての試みとして、小学校の通常の授業時間にペットボトルロケットの製作(45分;500ml型のペットボトルを利用して、台紙から羽根を作成し、そして組み立てることで、各自一機ずつ製作)から打ち上げ(45分;ある目標に向かって所定の水量と空気圧で打ち上げる)までを行った。その際、機械システム工学科の学生及び機械システム工学専攻の大学院生10名に事業補助を依頼した(エネルギーシステム工学分野第一研究室のメンバー)。また、ペットボトルは近隣地域の桐生市清掃センターと足利市産業・環境部クリーン推進課南部クリーンセンターから提供してもらい、羽根の台紙の選定などについては工学部研究推進支援センターのプリントショップに協力してもらった。  この教室では開催後に、子どもたち一人一人にA4用紙1枚の感想を書いてもらった。A4用紙には、びっしりと感想が書かれ、なかには裏面まで書いてあるものもあった。感想の一部を紹介すると、「楽しかった」、「お兄さんが優しく教えてくれた」、「なぜ空気をいれると発射するのかがちょっと不思議でした」などがあり、楽しいだけではなく、科学にも興味を持ってくれたことは大きな成果であると考えている。

上毛新聞2008年3月8日16面掲載

上毛新聞2008年3月8日16面掲載


夕刊桐生タイムス2008年3月11日15面掲載

夕刊桐生タイムス2008年3月11日15面掲載

上毛新聞2008年3月16日10面掲載

上毛新聞2008年3月16日10面掲載


事業終了後の集合写真

事業終了後の集合写真
(みどり市立大間々南小学校)

期待される成果

近隣地域社会と大学人の間の見えない敷居をできる限り取り除くことを目標に、本年度はまず、ペットボトルロケット打ち上げ教室を近隣の小学校2校の通常授業内に開催した。期待される成果としては次の点が挙げられる。

  1. 子どもたちが科学に興味を持ってくれた。そして、この教室が、小学校の通常授業の中で、カリキュラムの応用展開として位置づけることができることがわかり、今後、近隣の小学校においても、この教室が展開可能であることがわかった。
  2. 大学教職員や大学生・大学院生を含めた大学人が、子どもたちと一緒に作業に取り組むことで、「どきどきわくわく」感を思い出すことができた。これにより、今後の教育研究活動において、知的好奇心を持って取り組むことの重要性を改めて知る良いきっかけとなった。
  3. 近隣地域社会に大学人が積極的に参加することによって、「群馬大学」が地域に根ざした大学であることをアピールする良い機会となり、このような活動の重要性を認識することができた。