平成19年度地域貢献事業
医学部 地域リハビリテーション支援プロジェクト

平成19年度地域貢献事業

担当者 : 医学部(保健学科) 山口晴保 教授

事業概要

平成18年度から群馬県の全域で進めてきた「介護予防サポーター」育成事業を検証すべく、県介護高齢課と連携してアンケートや聞き取り調査を実施した。さらに介護予防を推進するため、県の介護予防推進イベントに協力して出展するとともに、県民向けの講演会『アンチエイジング「華麗に加齢2007」』を実施した。

昨年度まで普及に努めてきた鬼石方式の筋トレ・転倒予防教室が、沼田市や玉村町など県内12市町村に拡がり、本プロジェクトスタッフが指導に出向き晋及に努めるとともに、データ収集を続けている。学部の卒業研究や大学院の研究フィールドとして使えるよう、地域での活動エリアをさらに拡げている。

健康寿命を延伸するため、県とぐんま健康科学研究者ネットワークを設立し、モデル市町村として沼田市を選び「介護予防のまちづくり」フロジェクト活動を始めた。これをGP(質の高い大学教育推進プログラム)申請につなげるべく、実績を積み重ねている。

前年度からの継続事業として、訪問系リハビリテーションの実態アンケート調査を行い、報告書を刊行した。

地域リハ関係機関と連携して、群馬地域リハ研究会をはじめとする各種研修会などを共催、後援して地域リハの普及推進に努めている。

実施事業等

  1. 介護予防サポーター育成事業
    「介譲予防サポーター」育成事業の県内展開を続けるべく、群馬県地域リハ支援センターと連携して、本事業の支援を続けた。さらに、平成18年度の介護予防サポーター育成に関わった①市町村、②12の地域リハ広域支援センター、③1,000名に及ぶ平成18年度介護予防サポーター中級研修終了者を対象にアンケートや聞き取り調査を実施した。育成された介護予防サポーターの活動状況やボランティアとしての活用のしかた、研修のあり方などをまとめ、その成果を「群馬県介護予防サポーター育成マニュアル」としてまとめた。さらに、前橋市芳賀地区などでサポーターのスキルアップ研修に協力した。
  2. アンチエイジング「華麗に加齢2007」講演会の開催と県の介護予防イベントへの参加
    県内の一般市民を対象に、加齢に打ち勝つ生活法を提示する講演会を、群馬会館において県の介護予防推進イベント前日に開催した。さらに群馬県介護予防推進イベント「華麗に加齢2007」において「ボケない頭・元気なカラダ」を出展し、県民の認知機能やバランス能力のチェック、老化体験などを行った。
  3. 鬼石方式筋トレの普及
    鬼石方式筋トレの普及指導用パンフレットを増刷し、実施市町村に配付した。また、本プロジェクトスタッフが指導に出向き、普及に努めるとともにデータ収集を続けている。学部の卒業研究や大学院の研究フィールドとしても利用した。  本プロジェクト名で、富岡保健福祉事務所と共催で地域保健関係者向け研修会を実施、及び桐生市と共催で地域住民向けの筋トレ研修会を実施した。
  4. 訪問系リハビリテーションに関するアンケート調査
    県内の居宅介護支援事業所や訪問者護ステーションなど1,000か所以上にアンケートを送り、訪問リハの資源調査を実施して報告書をまとめた。
アンチエイジング「華麗に加齢」講演会チラシ

アンチエイジング「華麗に加齢」講演会チラシ

群馬県介護予防推進イベント「華麗に加齢2007」での老化体験

群馬県介護予防推進イベント「華麗に加齢2007」での老化体験

アンチエイジング「華麗に加齢」講演会での実技

アンチエイジング「華麗に加齢」講演会での実技

群馬県介護予防サポーター

群馬県介護予防サポーター 育成マニュアルの表紙

期待される成果

介護予防は、厚生労働省が進めているが、虚弱高齢者を選び出して介入する手法をとっているため、成果を上げられないでいる。本プロジェクトでは、地域の元気な高齢者を介護予防の担い手として活用することで、介護予防と地域づくりを達成することを目指している。  介護予防サポーター養成研修は、平成19年度には初級修了者が1,184名、中級修了者が942名と予想を超える成果を上げた。本活動から、高齢者自らが介護予防について興味を持ち、ボランティアとして地域で活躍する人材として育成された。今後も、このような地域のニーズに応える活動を続けていきたい。  講演会「華麗に加齢2007」や介護予防イベントも引き続き好評であった。  「豊かな老後」の啓発活動は、大学の地域貢献として恰好のものである。地域リハビリテーションのアンケート調査は、障害を持った方が、地域で暮らしながら必要なリハサービスを受けられる体制づくりに貢献する。