平成30年度 学位授与式告辞

 赤城、榛名、妙義の上毛三山の春の息吹が大学キャンパスからも感じられる陽気となり、卒業生・修了生の旅立ちにふさわしい季節となりました。本日、ここに多くの皆様方のご臨席を賜り、平成30年度学位記授与式を挙行できますことは、私どもにとってこの上ない喜びであります。

 群馬大学で学生生活を送り、本日、卒業あるいは修了の日を迎えた皆さんに、群馬大学を代表して、心からお祝いを申し上げます。

 また、旅立って行く学生の皆さんを支え、励まし続けてくださったご家族の皆さま、関係者の皆さまには、さぞかしお喜びのことと存じます。入学から今日まで、群馬大学を信頼し、常に関心を向けてくださいました皆さまに、篤く御礼申し上げます。

 また、本日の式には大変お忙しい中、皆さんをお祝いするために、同窓会の皆さまにもご来賓としてご臨席を賜っています。ご来賓の皆さまに、厚く御礼申し上げます。

 さて、学生の皆さんにとっては、群馬大学に入学、あるいは大学院や専攻科に進学してから今日までの日々は、厳しい勉学の道のりだったと思います。今日、皆さんがこの学位記授与式を迎えたということは、皆さんが様々な困難を見事に克服したことを示しています。皆さんは、本日、学位記や修了証書を手にして社会へと旅立ち、あるいは大学院へと進学して、さらに学問を究めるなど、進む道は様々ですが、皆さんの夢の実現に向けて、希望を持って歩み続けることを期待します。

 教育学部を卒業する皆さん、大学院教育学研究科を修了する皆さん、また特別支援教育・特別専攻科を修了する皆さん。皆さんは、大学における授業や学校現場での教育実習を通じて、教員になるための基礎と技能を身につけました。教育現場では、いじめの問題など、子どもの安全が脅かされる事態が次々と起こっています。これまで本学で培った能力を活かして、これらの問題の解決に積極的に取り組んでください。小・中学校の先生の一言は、生徒の人生の方向性を決めることもあるほど大きな影響力を持っています。今日の教育が個々人の明日を作り、そして社会の未来を作ります。皆さんは、群馬の、そして日本の子ども達の教育に力を尽くしてください。

 社会情報学部を卒業する皆さん、大学院社会情報学研究科を修了する皆さん。現在の社会は「知識基盤社会」と云われ、知識や情報がかつてないほど大きな価値を持つようになりました。最近の情報通信技術の急速な発展により社会の在り方は日々変化し、「高度情報化社会」へと移行しつつあります。皆さんは、大学で培った能力を大いに活用し、公務員や企業人として現代社会の諸課題に向き合い、これを解決して明日の社会を切り拓いてください。

 医学部医学科を卒業する皆さん、大学院医学系研究科を修了する皆さん。最近の医学の進歩には、本学が推進している「重粒子線治療」などのがん医療をはじめとして、再生医療など誠に驚くべきものがあります。皆さんは、医師として、あるいは医科学や生命医科学を修めた者として、お一人おひとりの患者さんに、安全・安心で、質の高い医療を提供するとともに、医学の進歩に貢献してください。 

 医学部保健学科を卒業する皆さん、大学院保健学研究科を修了する皆さん。皆さんは、看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士としての基礎を学び、また、病院をはじめとする医療の現場で様々な研修を積み、医療分野の幅広い学修をしてきました。皆さんは、「多職種連携によるチーム医療」を実践する重要な一員として、それぞれの専門性を発揮し、医療や保健の現場で活躍してください。

 工学部・理工学部を卒業する皆さん、大学院理工学府を修了する皆さん。皆さんは科学技術の基礎とその応用について学んできました。情報通信技術の進歩にともない、科学技術の進歩はますます加速しています。我が国も「科学技術イノベーション立国」を国是として、さまざまな取り組みを進めていますが、日本の製造業は、次々と新しい技術を開発していく必要に迫られています。皆さんはこれに応えて、新しい科学技術を創出し、「日本のものづくり」のリーダーとして活躍してください。

 さて、本日は、平成時代最後の学位記授与式となります。この記念すべき年に学位記や修了証書を手にした皆さんは、本学において、21世紀の知識基盤社会で活躍するための多くの能力を身につけました。また、その間、多くの友達と友情を育み、時には先輩や後輩そして教員とも励ましあって研究を行うなど、大切な人との絆を深めてきたことと思います。この人達との絆も、将来、皆さんの大きな力となるでしょう。先ほど述べましたように、現在、世界は人工知能(AI)などのサイバー技術が現実の空間と融合して「Society 5.0」といわれている「高度情報化社会」へと移行する大きな変革の時代にあります。つまり、これからは皆さん自身がこの新しい社会を構築して行くことになります。本日、学位記や修了証書を授与された皆さんは、自からを信じ、これまで身につけた能力を大いに発揮して、新しい時代を築いて行ってください。そして皆さんの夢の実現に向かって邁進してください。

 本日は、同窓会の会長の皆様にもご臨席を賜っておりますが、今日を区切りとして群馬大学のキャンパスを離れる皆さんは、同窓会や母校と折に触れて連絡を取ってください。世界中に広がる群馬大学の同窓生のネットワークが、必ずや皆さんの活躍を支えてくれることと思います。 結びに、本日、学位記や修了証書を手にする皆さんの、明るい未来と夢の実現を祈念致しまして、私からのお祝いの言葉と致します。 平成31年3月22日 群馬大学長 平塚浩大学の同窓生のネットワークが、皆さんの活躍を支えてくれることと思います。

 結びに、本日、学位記や修了証書を手にする皆さんの、夢の実現と明るい未来を祈念致しまして、私からのお祝いの言葉と致します。

平成31年3月22日

群馬大学長 平塚 浩士