学長メッセージ

 

群馬大学医学部附属病院の信頼回復に向けて
―学長メッセージ―

 本学医学部附属病院旧第二外科における腹腔鏡下肝切除術による医療事故が、院内調査により2014年6月に判明しました。
 これをはじめとした一連の医療事故により、お亡くなりになりました患者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。また、患者ご家族の皆様には多大なるご心痛とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
 さらに、附属病院に通院や入院をされている患者の皆様をはじめ、関係の皆様にご心配をおかけしておりますことを、改めてお詫び申し上げます。
 本学では、事故判明後すぐに腹腔鏡下肝切除術事故調査委員会を設置して、検証を開始し、2015年2月に同委員会から報告書が提出されました。しかし、この報告書において不適切な追記等があり、また、委員会の構成や運営のあり方も問題があるとされました。
 このため、本学では、第三者のみからなる公正な再調査が必要であると考え、医学部附属病院医療事故調査委員会を2015年7月に設置しました。なお、個別事例の医学的評価については、日本外科学会に調査を依頼しました。また、医療事故が判明した以降に取組んできた病院改革の状況を調査・検証し、改善策を提言することを目的とした医学部附属病院改革委員会を2015年4月に設置しました。
 本年7月に医学部附属病院医療事故調査委員会(日本外科学会による50事例の調査報告を含む)による医学的な観点からの事実関係の検証、医療事故原因の究明、医学的な結論を踏まえた具体的再発防止策の提案からなる「医療事故調査報告書」を、また8月には医学部附属病院改革委員会から、病院の体制や職員の意識改革等「附属病院における医療の質保証体制の今後の改善に向けての提言」が提出されました。
 本学といたしましては、一昨年来、附属病院の改善に取組んで来ておりますが、これらの報告書や提言を真摯に受けとめ、再発防止に努め、更なる附属病院の改革に取り組み、信頼の回復に努める所存です。
 なお、この医学部附属病院の改善・改革状況につきましては、学長の下に置かれた、第三者が過半数を占める委員構成の病院コンプライアンス委員会による定期的な監査を踏まえ、その都度、改善状況を公表していくこととしております。
 附属病院が患者本位の医療を提供し、群馬県医療の「最後の砦」として信頼を回復し、地域の皆様の医療と健康に貢献できるよう、本学教職員、一丸となって改革に取組んで参りますので、今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。


  平成28年8月24日

                                        群馬大学 学長 平塚 浩士