環境配慮行動における二者間の相互作用の検討

 
 
 
 
 

 

 

群馬大学

社会情報学部
情報社会科学科 教授

柿本 敏克

 

 

 本研究では、友人のペアからデータを取得する特殊な調査技法を用い、友人の行動が人の環境配慮行動の実行に影響を及ぼすことを明らかにした。

 注目したのは環境配慮行動が友人同士の相互作用により伝播するプロセスであった。大学生とその友人を対象とした調査により、友人の環境配慮行動と、友人との環境配慮行動に関する会話が実行度認知や主観的規範を通じて本人の環境配慮行動の実行度に及ぼす影響を検討した。その結果、個人的、集合的な環境配慮行動の双方において、ペアの友人との環境配慮行動に関する会話は、本人の環境配慮行動へ直接的影響を持つと共に、実行度認知、主観的規範を介した行動への影響も見られた。また、ペアの友人の行動は実行度認知を通じて本人の行動に影響を及ぼしていた。環境配慮行動の促進のためには環境に関する会話の機会を増やすことが有用であることが示唆された。

 

 

 詳細は、次の文献をご覧ください。

 安藤香織・大沼進・安達菜穂子・柿本敏克・加藤潤三(2013).環境配慮行動における二者間の相互作用の検討:ペア・データ調査から 実験社会心理学研究, 59, 1-13.

 

 

 

キーワード 環境配慮行動、状況の現実感、社会心理学、援助行動