環境配慮行動を促進する新変数の検討―仮想世界ゲームを用いた研究

 
 
 
 
 

 

 

群馬大学

社会情報学部
情報社会科学科 教授

柿本 敏克

 

 

 本研究では、新たな変数「状況の現実感」が環境配慮行動を促進することを明らかにした。検討された仮説は、 (a)状況の現実感と(b)経済的ゆとり感(c)地域への帰属意識がそれぞれ環境配慮行動を促進する、というものであった。45名の大学生が仮想世界ゲーム電子版に参加した。  

 このゲームでは参加者の活動に伴って環境問題が発生し、参加者が対処を求められるよう設定されていた。ゲーム終盤に組み込まれた質問紙調査で関連変数が測定された。

 重回帰分析の結果、(a)状況の現実感と(b)経済的ゆとり感は環境配慮行動を促進することを示したが、(c)地域への帰属意識は環境配慮行動に影響を及ぼさなかった。これらの結果は、援助行動研究の観点から考察され、また持続可能な社会の構築に向けた意義が議論された。

 

 

 詳細は、次の文献をご覧ください。

 柿本敏克・阿形亜子(2013). 環境配慮行動を促進する新変数の検討 応用心理学研究, 39, 122-131.

 

 

 

キーワード 環境配慮行動、状況の現実感、社会心理学、援助行動